日本心理学会第87回大会において認知心理学研究室所属の学生が学術大会優秀発表賞を受賞しました

2024年02月21日

学生

受賞

2023年9月15日(金)?17日(日)に神戸国際会議場において開催された日本心理学会第87回大会で、認知心理学研究室所属の三村遼平氏(大学院融合理工学府博士後期課程1年生)が学術大会優秀発表賞を、2024年1月18日付で受賞しました。

『動機づけと脱個人化が攻撃行動に与える影響』三村遼平,一川誠,若林明雄

日本心理学会大会は、日本における心理学研究関連の学会としては最大規模の学術大会です。主に若手研究者による研究発表の奨励と研究の質の向上を目的として、学術大会優秀発表賞が設けられています。今年度の大会では、全ポスター発表1,027件のうち685件を対象に審査が実施されました。

三村氏は、人間が行う衝動的な攻撃について,環境要因と個人の特性が及ぼす影響について調べています。今回の発表では、44名が参加した実験の結果を発表しました。罰があると行動を抑えがちになる人は、個人が特定できる環境で攻撃行動を行いにくくなることが示されました。他方、罰がないことで行動を起こしやすくなる人は、個人が特定できない環境で攻撃行動を行いやすくなることが示されました。この発表内容について、学術的に高いレベルに達した研究と認められたことで今回の受賞となりました。

  • ポスターの前で研究に関して説明をする三村氏(写真中央左)